業界調査2022年4月27日
『ファン度』に関する業界調査を開始

ファンベースカンパニーは、さまざまな業界の企業や団体、地域と伴走する中で「ファンの感情にも段階がある」と考え、2問のアンケート設問からファンを「コアファン/ファン/ライトファン」に分類する『ファン度』を開発しました。現在、多くのプロジェクトにおいて、中長期的にファンと向き合うための一つの指標として活用しております。
ファン総合研究所では、『ファン度』やファンの心理・行動について、業界ごとに特性や傾向があるのかを知るために、全国の20歳~69歳の男女に対し、22業界(188ブランド)における『ファン度』に関する業界調査」を開始いたしました。
本レポートではまず初回として、全体傾向や業界ごとの特徴について発表いたします。
今後、さらに詳しく業界ごとのファンの心理や行動について深掘り、発表していく予定です。
※2022/4/27発表の本レポートのデータの一部に誤りがあり、6/6に修正を行いました。
【修正箇所】
・「清涼飲料」の「コアファン+ファンの割合」の数値
・「清涼飲料」の有効回答数
・上記に伴う、全体の有効回答数
- 結果サマリー
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22業界(188ブランド)における『ファン度』を調査し、各ブランドの「コアファン+ファンの割合(%)」を算出し、業界ごとに<最小値/平均値/最大値>をまとめました。
※調査概要については後述
1.プロ野球チームとビールや菓子のファンは同程度に多い
ビールと菓子業界における「コアファンとファンの割合」の業界平均は、それぞれ27.7%と26.0%で、プロ野球チームの業界平均25.3%と同程度に高かった。また、スポーツアパレル・アウトドア業界、ファミリーレストランやファーストフードなどの飲食業界においても、「コアファンとファンの割合」が最も高いブランドでは約2~3割と、熱量が高い『ファン』が多く存在していることがわかった。
2.業界やブランドごとに『ファン度』に差がある
一般消費財メーカーでは、ビールや菓子といった嗜好品で「コアファンとファンの割合」が高く、日用品や家電は「コアファンとファンの割合」が比較的低かった。スーパーマーケットやコンビニエンスストアにおける「コアファンとファンの割合」の業界平均は、それぞれ7.9%と10.5%で、ファミリーレストランやファーストフードと比べると比較的低かった。
しかしながら、家電やコンビニエンスストアでは「コアファンとファンの割合」が最も高いブランドでは、それぞれの業界平均の2倍以上だった。
比較的「コアファンとファンの割合」が低い業界においても、企業やブランドの取り組み次第で、『ファン度』を高めていける可能性があることがわかった。3.企業の規模と『ファン度』は別
今回の調査対象とした22業界においては、多くの業界で企業の規模が大きいからといって『ファン度』が高いということはなかった。中には、規模が最も小さい企業で「コアファンとファンの割合」が最も高いという業界もあった。
- 調査概要
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- ■調査時期:2022年2月
- ■調査方法:インターネット調査(楽天インサイト)
- ■回答者属性:全国、20歳〜69歳、男女
- ■有効回答数:743,504
- ■調査対象業界・ブランド数:22業界188ブランド(ブランドリストは文末に記載)
■留意事項:
※ブランドを認知しており、自身が過去2年以内に実際にサービスや製品を利用した経験がある男女
(業界ごとの有効回答者数は文末に記載)
※有効回答数が400に満たないブランドは調査対象外
- 調査結果詳細
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22業界(188ブランド)における『ファン度』を調査し、各ブランドの「コアファン+ファンの割合(%)」を算出し、業界ごとに<最小値/平均値/最大値>をまとめました。
1.一般消費財メーカー(コーポレートブランド)
▼調査対象業界(7業界):
ビール、清涼飲料、菓子、調味料、化粧品、日用品、家電※コーポレートブランドで調査
※対象ブランドリスト、各業界の有効回答数は文末に記載2.スポーツアパレル・アウトドア(商品ブランド)
▼調査対象業界(2業界):
スポーツアパレル、アウトドア※商品ブランドで調査
※対象ブランドリスト、各業界の有効回答数は文末に記載3.金融(コーポレートブランド)
▼調査対象業界(2業界):
証券(対面型)、生命保険※コーポレートブランドで調査
※対象ブランドリスト、各業界の有効回答数は文末に記載4.飲食・小売(店舗ブランド・屋号)
▼調査対象業界(4業界):
ファミリーレストラン、ファーストフード、スーパーマーケット、コンビニエンスストア※店舗ブランド・屋号で調査
※対象ブランドリスト、各業界の有効回答数は文末に記載5.その他
▼調査対象業界(7業界):プロ野球チーム、テレビ局、航空、運送、国産車(家庭用)、定額動画配信サービス、フードデリバリーサービス
※チーム名、サービス名等で調査
※対象ブランドリスト、各業界の有効回答数は文末に記載
- ファン度について
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●『ファン度』を測る2問の設問
●『ファン度』について
設問1(好意度)と設問2(ファンステージ)をかけ合わせ、下記の表のように「コアファン」「ファン」「ライトファン」「未ファン」に分類します。
※本調査では、各ブランドの回答者に対する「コアファン+ファンの割合(%)」を算出し、業界ごとに<最小値/平均値/最大値>をまとめました。
- 調査対象企業・ブランドリスト
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